阪神大震災の川柳

平成七年一月十七日 裂ける     時実新子


川柳集
悲苦を超えて阪神大震災
 1995年3月15日発行
 選者 時実 新子
 定価 500円

 震災からわずか2ヵ月後に刊行された川柳集
 前書きに「あるがままを写し取った記録の句、怯えと不安と悲しみを隠さず出した赤裸々の句、瓦礫の街に思いを重ね佇む句」という言葉があるように、川柳は、時代の一場面、社会の一コマをコトバに定着していく。


 

被災地へ急ぐ背中の水の音      天根夢草

 

《神戸新聞》報道写真より

 

どのビルが真直なのか三宮      河野基樹

 

《朝日新聞》夕刊

 

不揃いの食器で何を食べたやら    寺西文子

 

《神戸新聞》報道写真より

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