明治の川柳画  
   



『誹風柳多留』5篇口絵


『絵本柳樽』を代表とする絵入り柳多柳のブームは、衰えることなく明治時代の風俗画家に受け継がれ、時事的な句と取り合わせることにより新しい表現を生み出していく。木版であった絵は鉛版となり、文字は活字が用いられるが、形式的には江戸の絵入り柳樽の延長線上の構成がそのまま行われた。

 

 

 

山本松谷の〈風俗柳樽〉(「風俗画報」明治37・7から)などは、その代表といえよう(図17)。

 

inserted by FC2 system