戦前の川柳漫画  
   



『誹風柳多留』5篇口絵


戦争の影は、川柳漫画にも及ぶ。国家総動員にしたがって、川柳も体制翼賛的思想が強まり、戦争遂行スローガンの手段として用いられるようになってしまう。もはや、昭和初期の伸びやかな川柳漫画の姿は影を潜めてしまうことになる。
『銃後の弾丸』(昭和18、前田雀郎選、川上千坊画、図18参照)などは代表的なものだが、前線慰問に用いられた絵はがきにも川柳が利用され、川柳漫画のひとつの形態を残している(図21)。

 

 

 

 
       
 

 

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